２２日：猛抗議フロム天
上がる悲鳴。木の根の抜かれるような声。目をつぶるぼく。
壁に寄り添って、薄目を開けながら寝ている少女の太腿に三本の五寸針。樹液みたいに脚を伝って、おろしたてのソックスに染み込んでいく血のイメージ。夏場、蜜で湿った脱脂綿。麦藁帽子の少年に捕まって、脚をもがれたカブトムシ。虫籠の中に放り込まれ、自分で自分を生きる術を失って、定期的に与えられる蜜を舐めることしかできなくなった場合、それは幸せであるのかないのか。ただ考えて考えて、そうして考える。自分の結論は最初から決まっていて、でもそこに至る過程を導き出せないでいる。そも、至る至らぬ以前の問題で、疑問から一歩も進んでいない。なまじ結論が一番最初に出てきてしまったために、証明の過程で結論が変わってしまうことをひどく恐れている。だから一歩も進めない。歩かなきゃダメだよっていう、絶え間ないポジティブシンキング。はは、と笑いながら塞ぎこむ。いつだったか、一緒に歩こうと言ってくれた少女の後ろ姿は追いつけないほど遠くに映る。走れば間に合うなんてことを言ってはいけなくて、なぜならばぼくの足、とっくに腐り落ちていた。
ひとりの女の子。幼稚園のころから好きで、その愛（愛だなんて言葉、傲慢が過ぎるかもしれない）を貫き通しても、それは全然褒められることではなくて。「幼稚園のころから好きだった」って、純愛だねって言われても、それはあくまで第三者の意見。女の子からしてみればキモいことこの上ないし、自分でもそう思う。だからって諦めることなんてできずに、今日も部屋の隅、天井を見上げて溜息をついてる。まさしくキモい。キモいスパイラルに陥ってしまった人間は、死神に首を切られて死ぬべきです。そうしてぼくはもう六年も死神を待っているけれど、足音も聞こえない。自殺なんてことは考えない。どうしようもなく臆病なぼくは、怖くて手首も切れやしない。他人からの施しを待ってるお前が、救われるなんてこと、絶対にあるはずがない。どこからか取ってきたような言葉を投げかけられても、案外心は傷つくらしい。意外とセンチメンタルなんだなと、他人事みたいに苦笑する。遠くから自分を見つめる自分。あれは自分じゃないと思えれば完璧で、鋼の精神はそうやって作り出す。無痛症の不感症であれば、それだけで充分に生きていける。痛みがなければ、あとはどうでもいい。女の子がいなくても、わりかし平気だってことには気付いた。気付かなければよかった。
本当に本当に、自分っていうものが嫌いで、大抵のことならわりかし笑って許せるけれども、もし目の前に自分がへらへらへらへら笑いながら歩いてきたら、俺、間違いなくそいつのツラ殴ってる。とか、そんなことは多分誰でも思っていて、本当に本当に自分っていうものが好きな人間のほうが、あるいは数が少ないんじゃないのか、と思うわけですよ。自分をズリネタにできるかできないかといえば、たいていの人間はできないでしょ？ と、極論を持ち出されて、笑うことしかできなくて。しゃべり場とかが苦手な人間からしてみれば、彼は本当に輝いていて、それがぼくには眩しすぎて、どうすればいいのか迷った挙句、花瓶で頭をぶっ叩いた。
そんな夢を見ましたよ＾＾；
２１日：きょにゅうの宿
ぼくは金曜の一限から四限まで授業をとっている人間（理由：単位）なのですが、昨日は朝の六時に寝ました（理由：酒盛）。するとどうなってしまうのかといえば、まあ、当然のようにゲーセンに行って三国志大戦やってるという結果に終結し、そうして12時に起きた私、がんばれば三限には間に合うものを、二時間あまりを三国志に費やし、四限すら遅刻しかけるという失態を犯す始末。なーんか教室入ったら出席とってて、着席から二秒後に自分の名前を呼ばれるというイリュージョニックな寸劇ののち、作った詩を講評されるというへんなプレイを強制され、ああ、なんということでしょう！ 私の女の部分は湿りを帯びていたのです……。
いねえよ。で、その詩に関して。チンコ弄りながら五分で作ったような適当な詩だったんですが、その適当さ加減が講師の先生の気に入ったらしく、コノテーションがどうとか、モダンアートに対する警鐘がどうとかいわれまして、まあよくわかんねえけど（腰から下げている蛮族の干し首について）罵倒されるようなことはありませんでした。自分の意図していないところで褒められているというのは微妙な気分ですが、詩中、巧妙に隠蔽されたウンコの文字に誰一人気付くことのなかった事実に、ぼくはこっそりとほくそえむのです。このほくそえむという言葉の中にもクソが隠蔽されています。あとこのサイトを開くと勝手に1メガバイトのウンコの画像がローカルに保存される仕組みになっています。月に一度抽選で一名様の机の中の引き出しに犬のウンコをお届けしております。誤解を招くといけないので弁明しておきますけど、ボカァ別にスカトロメイニアではありませんよ？ ただ幼稚なだけです。幼稚園児がウンコチンコ連呼しててもべつにその糞ガキ様はスカトロメイニアでもペニィスメイニアでもないでしょ？ そういう理屈です。でもぼくのはじめて見たエロビデオがきっつい食糞モノ（ヒント：赤ワインでフランベ）だったことは消せない事実で、あるいはこのウンコに対する好奇の心は、そのトラウマを克服しようという健康な心のはたらきなのかもしれません。マジっスか？ 知りません。あとこのマジっスかのスかは多分スカトロのスカです。そういうことでいいよもう！（逆切れオチ）
あ、そういえば殺し屋１を全巻買ってきました。感想。キチガイでした。
１８日：ハウスダストオブダストハウス
昨日あんだけ気持ち悪いこと書いたのにまた夢の話で申し訳ないんですが、本日も夢を見まして、その内容というのがよくわかんないけどシカと戦う、というものでした。シカの眉間へと正拳突きを叩き込み、怯んだところに角を持ちぐるりと一回転、シカの頭を360度回転させ頚骨をへし折り、ぼくのどてっぱらにも角の一突きで風穴が開いていましたが、辛くも勝利を収めました。これにより雄度を取り戻したぼくはきっぱりと夢の中の少女への未練を断ち切ることができました。爽やかな気分で目覚めを向かえ、時刻を確認すれば午後三時。受けるべき授業の全て、終わっていました。逃避の手段としての再びの睡眠を考えないわけがありません。けれどもそれをしてしまえば、件の少女への未練を断ち切れていないことを証明してしまいそうで怖くて、どうしようもなくて。だからオデゲーセン行った！ 三国志大戦超おもしれー！ 今日だけでまた2000円ぐらい使った気がする。三国志大戦にはスーパーレアっていう心ときめくレアカードが存在しまして、スーパーが付くだけにそのレアっぷりは他の追随を許さず、その希少価値は五十枚に一枚あるかないかといわれています。で、本日はそのスーパーレアを見事この不肖よしだが引き当てました。趙雲です。趙雲といえばかの長坂の戦いにおいて劉備の息子、阿斗を単身曹操軍の真っ只中より救い出したという逸話が有名で、三国志大戦での能力も目を見張るものがあります。ただひとつだけ問題があるとすれば、このカードとっくに持ってて、二枚目なんですよね。あったまわりい。どなたかいちおくまんえんぐらいで買い取ってくださる方いらっしゃいませんかね。今ネットオークションのページ見たら価値的には3500円ぐらいでした。いちおくまんえん（送料込み）で買い取ってくださる方募集しています。
あとストゼロ3とかやりました。あのゲーセンろくなものがありません。ストゼロ3とマブカプ2しかないってのは客をナメてるとしか思えません。もっと格ゲーに力を入れてください。あまりの時代錯誤っぷりにおっぱいがもげそうになりました。ロボコン0点。
１７日：おっぱいエコロジー
決して好きになってはいけないひとを好きになってしまったひとが友人にいるとします。あなたはその時どうしますか？ 恋の後押しをしますか？ それとも身を引くように助言しますか？ ぼくの周りを例に挙げるに、彼らは皆、ビニールでも張り付いたかのように顔を歪ませるのみでした。思いやりなんてひとかけらも存在しません。好色と嫌厭の表情のみを浮かべて、彼らは皆、ぼくを見ていました。最初に提示した、「決して好きになってはいけないひとを好きになってしまったひと」というのは、つまるところぼくのことです。ぼくが恋をした話を大学で友人へと相談した折、それはもうマッハの勢いでゲラゲラと笑われたのでした。まあぶっちゃけた話そんなのあたりまえで、ぼくの好きになった、決して好きになってはいけないひとというのは現実に存在するひとではありません。今朝見た夢の中に出てきた女の子です。彼女の名前も歳も知りませんが、唯一つ、或いは二つ、はっきりと分かることは、ぼくが彼女に抱いている思いの嘘偽りのないこと、それからそんなことを思っているぼく自身のひどくキモいことこの上ないってことです。もう本気でヤバい。そろそろ精神科への通院の必要性を真顔で説かれても文句が言えないような気がしてきた。自分の夢の登場人物という虚構の存在に恋をするということは、ギャルゲーのヒロインに恋をするということと果たして相違点があろうか？ いやない！ 超キモい！ 身辺にいたらわりと近づきたくないことこの上ない。でもしょうがない！ しょうがないくらいにあの女の子はかわいかった！ つうか夢に出てきた件の女の子のすげえかわいいことを伝えるには直接見ていただくしかないくらいに説明できそうもないかわいさで、例を挙げるならばこんなエピソード、出先で女の子とはぐれ、すわ誘拐かと血眼の捜索劇、友人各位を駆り出して、探してみるも行方は知れず。落涙のままに自宅へと戻れば、そこには拗ねた少女の姿。ベッドの上で寝転んで、「おいてくなんて、ひどいよ」と口を尖らせて。ああもう書いててなんだかもう身もだえしてきた。今すぐ深海に意識を沈めて、もう一度彼女に会いたい。ならば彼女は深海の城の人魚姫？ 馬鹿げている。つうか寝たところでもう一度彼女に会えるとは限らず、あるいは彼女のツラと俺の母親のツラとのそっくりアイコラされたちょっぴりメルヘンなソドムに突入しないとも限らないので、まあ、彼女のことは諦めようと思います。もし仮に思いが届いたとしても、きっとそれは恋愛ではなく理想の押し付けになってしまって、それでおしまいです。彼女の幸せを祈ることが、ぼくのできる唯一のことなのです。そう決意して、授業開始十五分前に布団を跳ね除け大学へと向かったのが今朝の話です。登校の途中でMP3プレイヤーからピロウズのストレンジカメレオンが流れてきて、本気で泣きそうになったのは秘密です。
どなたかマジで病院紹介してください。
１５日：今夏のトレンドはグラタンオナニー
あっぶね。素でこのサイトのこと忘れてた。れいの王子様の監禁騒ぎを缶チューハイあおりながら見てたら突然思い出した。前回の更新で自分がどんだけアレなことを書いていたのか、それからどれほどの期間を更新せずに過ごしていたのか、犯人であると疑られるのに必要な要素は何なのか、あと昔好きだった女の子の名前とか。一番最後に思い出したことは酒が入っていただけに若干の涙を誘った。嘘。超泣いた。皆さんご存知ですか？ 失われた時間は悪魔に魂を売ったとて取り戻すことができないそうです。最近天啓だかハローワークだかでそんなことを知ったわけですが、そも学生である自分、ハローワークに行く理由などありはせず、ならば何故嘘を？ 無所得故の安易で愚昧な考え？ 真実はすべて闇の中であります。闇の中というのは尻穴か何かのメタファーです。そう願いたいです。
最近三国志大戦とかいうゲームが学校の近くに一夜で完成した赤カブトの牙城みてえなゲームセンターに入荷しました。友人に誘われるままにほいほいと着いていき、気がつけば一ヶ月で三万円ほどつぎ込んでいます。親からの仕送りが毎月五万円の自分にこれは、笑いごとでは済まされません。なんというか死神の気配がする。タバコや酒にも同様の臭いを感じることもありますが、これは本当に段違いで、たとえるならばタバコや酒はヤギのうんこで三国志大戦はベヒーモスのうんこって感じです。超ヤバい。量とかスメルとか半端じゃねえ。スカンクやネコのにおいの元を薄めて薄めて香水を作ることができるそうですが、どうあがいたってベヒーモスのクソなんて産廃以外の何物でもありません。だったらやめりゃいいじゃん、とか仰る方もいそうなものですが、たかがヤギのうんこの依存率があんだけ高いんですから、ベヒーモスのうんこに至っては依存どころか常にその排泄物に自らを埋没させねば死ぬような生活になるのは自明の理、スターターパックを購入した瞬間にこうなってしまうことは最早運命付けられたことなのであります。つうか最近うんことか言いすぎな気がします。ただ一切は過ぎていきます（太宰オチ）。
